2018/02/16

英語の楽しさを教えてくれる本

 

この記事を書いている人 - WRITER -
口腔外科医(歯科医師)。医学博士。 全米No.1のガンセンター、MDアンダーソンガンセンターでゲノム研究に挑戦しています(Python, R, バイオインフォマティクス、機械学習)。「口」と体を健康に保つ方法を体系化、情報を発信中。
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こんにちは、古舘 健です。
以前、読んだ「勉強しなさいと言わずに成績が上がる! すごい学習メソッド」の中に以下の箇所がありました。

「中1英語の『一般動詞』や『be動詞』がわからなければ、当然中2、中3の英語を理解することはできません。英語や数学(算数)は積み重ね式の科目だからです。」

参考:勉強しなさいと言わずに成績が上がる! すごい学習メソッド(P78) 藤野 雄太(著)永岡書店

藤野氏のいうように基本的な文法や単語の積み重ねをおろそかにしていたため、私は英語が大の苦手でした。

だからこそ、どうしても英語ができるようになりたかった。

これまで何度も洋書に挑戦・チャレンジしてきました。
翻訳本を買い日本語で読んだ後、洋書を買って英語で読むということをしていた時期もありました。

結局、つっかえたりニュアンスがわからなかったりして、途中で眠くなってしまうことがほとんどでした(苦笑)。

何とかして洋書を読めるようになりたい、と思っていたところ、本書を見つけました。

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本書は、英語の楽しさを教えてくれる本です。

著者は、英語児童書のスペシャリスト。
元インターナショナルスクールの図書館司書が洋書の読み方と選び方を教えてくれます。
著者のガイドで本書を読み進めることができるので、英語が苦手な方でも大丈夫です。

恥かしい話ですが、下記の箇所で私は感動して泣いてしまいました。

「Franny stood up. Outside, lightning cracked. “What we need,” she said, “is a mad scientist. WHICH I AM.” She uncorked the antidote and drank it. 〔P.77 L1-L4〕
Frannyがとうとう立ち上がりました。外ではlightning(=稲妻)が空を引き裂いています。
『わたしたちに必要なのは “a mad scientist”。それはすなわち、わたしのことだ!』
Frannyは解毒剤の栓をぬき、飲みほしました!(P053)」

 

自分を隠し友だちに合わせていた主人公が、友だちを助けるために本来の自分に戻ったシーンです。

ネタバレしそうなので、これぐらいでやめておきますね。

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英語は世界と自分をつなぐツール。
国際学会で発表したり、英語論文を書くときにヒシヒシと感じています。

→「ICOMS2017で発表しました 」(過去のブログです)

 

英語を勉強しても勉強しても話せるようにならない悔しさを私はずっと感じていました。
効率的と言われる方法で勉強しても英語ができるようにならないのはなぜだろう、とずっと疑問でした。

→「英語でのディスカッション 」(過去のブログです)

 

もちろん、単語や文法は英語学習の基本です。
確かに、中2レベルの英語力がない方は、冒頭でご紹介したように、中1レベルの英語に戻って基本を積み重ねるべきでしょう。

しかし私の場合、単語や文法に依存しすぎることで、英語にふれる機会がなくなっていたのかもしれません。

英語にふれるとは、英語圏の人たちが日常的につかっている語彙や表現にふれることです。

この方法は一見、遠回りに見えます。
私は英語の専門家でないので一概にはいえませんが、一つ間違いないのは、本書を読むことで英語の楽しさにふれることができる、ということ。
遠回りしているように見えることが、実は近道だということよくあります。

いずれにしても学習において重要なのは、最初に一歩目を踏み出すこと。
そして、適切なステップを踏むことです。

本書は、英語圏の子どもたちに読みつがれてきた名作を気軽に読めて、ワクワクする4つのストーリーがステップを踏みながら展開されていきます。
物語にふれるってきっと楽しいはずですし、未知のものにふれるってきっとワクワクするはずです。

私が洋書を読むことができなかった原因は、自分の本の英語レベルが合っていなかったから、ということに本書を読んでやっと気づくことができました。

本書は、英語の楽しさを教えてくれる本です。
お子さんをもつ方はもちろん、ビジネスパーソンにもおすすめできます。
ぜひチェレンジ・挑戦してみてください。

(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

 

◆目次◆

プロローグ

PART 1
Lunch Walks Among Us (Franny K. Stein, Mad Scientist)
魔法のTip 1 「左」から「右」に読んでいく

PART 2
The Littles
魔法のTip 2 「会話」から「情景」が見えてくる

PART 3
The Magic Finger
魔法のTip 3 「コトバ」をあじわう

PART 4
Lizzie Zipmouth
魔法のTip 4 ストーリーの「骨格」をとらえる

レベル別「おすすめBooks」
エピローグ

参考:

 

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

さいごまで読んでくださり、ありがとうございます!

ぜひチェックしてみてください。

 

この記事を書いている人 - WRITER -
口腔外科医(歯科医師)。医学博士。 全米No.1のガンセンター、MDアンダーソンガンセンターでゲノム研究に挑戦しています(Python, R, バイオインフォマティクス、機械学習)。「口」と体を健康に保つ方法を体系化、情報を発信中。
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