2018/02/15

ビジネスや仕事の悩みをやりがいと楽に変える!?人事のプロが書いたモチベーションとコミュニケーション力を上げる本

 

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口腔外科医(歯科医師)。医学博士。北海道大学卒業後、 日本一短命の青森県に戻り、地域医療に従事。バルセロナ、メルボルン、香港など国内外の学会で研究成果を発表。「口」と体を健康に保つ方法を体系化、情報を発信している。趣味は読書(Amazon「ベスト100レビュアー」)とハンドボール。
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こんにちは、古舘 健です。
 
生産性を上げると聞くと、私が真っ先にやりがちなのが、がむしゃらに120%全力でがんばること。
結果、手が回らなくなったり、オーバーワークで疲れ果ててしまうことが多かったです。

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その対策として、時間管理やノート術、速読など個人のスキルを上げることを中心に私はがんばってきました。
 

著者は、そんな「成果に結びつかないムダな努力」をなくしたい、といいます(苦笑)。
 
著者は人事・戦略コンサルタント。
外資系大手コンサルのマーサージャパン、アクセンチェアなどを経て独立。
24年間5万人以上をリストラし、6000人以上を超えるリーダーや幹部社員を選抜してきた人事のプロです。
 
本書は、そんな著者が見出した「ラクして速い」やり方を教えてくれる実践書です 

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では、実際にどうすればいいのでしょうか。
 
他者とのやり取りの中で生産性がきまる、と著者はいいます。
パフォーマンスを高めるには、個人のスキル上げることはもちろんですが、相手との前提を共有し、価値観を判断基準に落とし込むことが重要です。

私が新人の頃、ある学会で発表をする機会がありました。
準備のために本を2冊買い、参考にしながら作った資料を上司に持っていったところ、すべてやり直しになってしまった苦い経験があります。
 
私の経験でボトルネックになったのは、時間管理などの個人のスキルではなく、組織の中にある独特のルールや価値観でした。
 
他者から制限を受けるのではなく、他者とのいい関係性を築くコミュニケーションのコツを本書は教えてくれます。
例えば、上司や同僚に嫉妬されずに手柄をアピールする方法や社内外のライバルとの対立を回避しイノベーションを実現する方法など、他者とのいい関係性を築く具体的なノウハウが紹介されています。
 
私が本書の中で一番ためになったのは、優先順位の新しい基準です。

「一番優先するのは『向いている』『成果が出る』ことです。大好きなおかずは最後にとっておいてもかまいませんが、仕事の優先度は違います。おいしいものほど先に食べてしまわないと、次々とおいしくない仕事が緊急の名目で入ってくるものです。
ここは、一番おいしい『向いている』『成果が出る』仕事を遠慮なく、真っ先にスケジュールに入れるのです。(P74)」

 

今までは重要度と緊急度が高い仕事だったり、スタック式に積み上がったTODOリストを順番に片付けてきました。
しかし、「向いている」と「成果が出る」という2軸で考えてみると、優先すべき「ラクして速い」仕事に注力できそうです。
 
個人的にちょっと焦ったのが下記の部分です。

「かばんやロッカー、デスクまわりはその人の心理状況を映し出します。かばんやロッカーに物を入れすぎてはいけません。『半分空けておく』ぐらいがちょうどいいのです。多くても7割にとどめておきましょう。それ以上にしてしまうと、どんなに整頓されていても、取り出すまでに時間がかかります。新しい物が入る余裕も生まれません。(P127)」

心理状況を映し出すなんて言われちゃうと、……整理整頓をがんばらないといけませんね(汗)。

本書の中で、捨てていい資料の選別方法、整理されたパソコンフォルダの作り方、文章のミスを速く確実になくす方法など、すぐに役立つ実践的なノウハウも紹介されています。
 
他にもエクセルデータの確認方法や、外資系コンサルタントが入社1年目に教わる「3番目」の色濃さ、パンチラインの使い方、「HGP創英角ゴシックUB」フォントなどのパワポを使った資料作成の「ルール」も具体的でためになりました。

 
出なくてもいい会議、遊びやプライベートの時間を確保した1日6時間のスケジュールの組み方まで教えてくれるので、無駄な努力を徹底的に省き、「ラクして速い」をすぐ実践することができそうです。
他者とのいい関係性を築くことで、自分に向いて成果の出るキャリアの選択につながったら素敵ですね。

ぜひ読んでみてください。

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以下は、本書の抜粋です。ためになった箇所を一部、抜粋しご紹介します。

P29-30
「相手が『何を重要と思っているか』を正しく聞き出し、その順番に沿って話していけば、合意をとりやすくなります。
これでもかみ合わないときは、次の4つを相手と共有しましょう。
① テーマ(何について話すのか。例:クーラーを買い替えたい)
② 論点(どんな点をもとに判断するのか。例:クーラーの価格、ランニングコスト、保証、期間と内容)
③ 結論(何を伝えたいのか。例:B社のクーラー)
④ 根拠(なぜその結論なのか。例:15年使うなら、電気代とクリーニング代、保証を入れるとB社のほうがやすくなるから)。」

P79
「会議のタイプは3つあります。
① 制限時間内に数多くのアイデアを出すことが目的の会議
② 意思決定を行う会議
③ 経営方針などを通達する懐疑
これ以外の会議はすべてムダです。参加する必要はありません。
『会議』とは目的に合わせ、事前に議題や論点を明記した配布資料を送り、各自がしっかり読み込んできたうえで参加し、時間内で結論を出し、かつネクストアクションまで決めるものです。」

P88-89
「しかし、9割の現場では、ゴールからではなく、今やっていることの延長で実施することを決め、『一生懸命やればなんとかなるだろう』と考えているのです。
(中略)現状は一旦無視し、考える順番を『逆』にしましょう。ゴールを先に描き、その次に『どうすれば実現するか?』を考えるのです。
6000名以上のリーダーの特性を分析してきましたが、大きな変革を成功させるリーダーは必ず『ゴール』を先に描いていました。」

P161
「共通の仮想敵を設定する方法は簡単です。
主語を『対立先』から『本質的な相手』に変えるのです。
共通の敵として、『ライバル会社』を設定する人がいるかもしれませんが、結局はライバル会社との比較になるので、『安さ』『品質』『メンテナンス』など、相手の部署がライバルより劣っているという話になりがち。対立構造は変わらないままです。
営業と製造の共通の敵は『お客様が困っていること』です。」

 

◆目次◆

はじめに リストラされた5万人と選抜された6000人の「差」とは?
1章 一発で決める
2章 スパッと割り切る
3章 抱え込まない
4章 組織の「壁」を利用する
5章 自分で「できる」ようになる
おわりに

 

参考:

 

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

 

さいごまで読んでくださり、ありがとうございます!

ぜひチェックしてみてください。

 

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口腔外科医(歯科医師)。医学博士。北海道大学卒業後、 日本一短命の青森県に戻り、地域医療に従事。バルセロナ、メルボルン、香港など国内外の学会で研究成果を発表。「口」と体を健康に保つ方法を体系化、情報を発信している。趣味は読書(Amazon「ベスト100レビュアー」)とハンドボール。
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